かつとしコラム

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◆友好親善

 この時期「友好親善」というと、ぎくしゃくする日中関係が思い浮かぶかもしれない。
総理の靖国神社参拝、海洋権益をめぐる争い、わが国の常任理事国入りなど複雑な要素がからみ、有史以来の彼の国の交渉術も相俟って膠着状態とも言える状況にある。終戦後60年がたって、経済関係の加熱ぶりに比べ、人の心に直接からむ政治の関係はなお一筋縄ではいかない。

 だが、私は(個人的には)、関係改善を焦るのではなく、今度こそお互いの主張をとことん突き合わせるべきだと思っている。政治は人間が行うものである限りどちらが 絶対的に正しいということは永遠にない。ときどきの情勢や力関係に左右されるものだ。しかし、国と国とは引っ越しをして「お隣さん」をやめるというわけにもいかない。互いの国民が互いを理解する努力は対等に必要なのである。

 万博やオリンピックを控えた国民感情のある種の昂ぶりは我々日本人も経験してきた。政治が政治ゆえにぎくしゃくするとき、文化や学術・スポーツの交流親善はなおさら大きな意味をもつものだ。

 前置きが長くなったが、本題に入ろう。去る5月30日、国会では郵政民営化関連法案をめぐって民主・社民の両党が審議拒否をしていたその日、私が副会長を務める超党派の「国会議員親善野球大会」が東京ドームで開催された。

 自前のユニフォーム着用であったので、私も地元のチームで作っていたのを引っ張り出してきて張り切って出かけたところ、残念ながら野党は欠席であった。「国会に出ないのに野球には出るのか」との批判を恐れてなのかもしれないが、おかげで選手の数が大幅に減ってしまい、白組監督だった私も途中でピッチャーをやる羽目になった。 野球は大好きだが、頭と体は別で、運動不足を露呈した散々のプレーで笑いの種にもなってしまった。(写真は紅白両監督のツーショット)

 筋肉痛が出始めた2日後、野党は審議拒否を撤回したが、だったら「親善」野球もやればよかったのにと残念でならない。スポーツってそういうためにあるんじゃないかと今でも悔しい。


ピッチャー金田、バッターは特別出場の中川秀直国会対策委員長


2005年6月3日
“クールビズ”がやたらと目を引くものの、まだ肌寒い気候の中、やせ我慢みたいに
思えて・・・。

 

 



 

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