外務副大臣ニュース

H18.3.16(木) 副大臣会見記録 (17:07〜 於:本省会見室)

金田副大臣定例記者会見要旨

 ◆「水と衛生に関する拡大パートナーシップ・イニシアティブ(WASABI)」

(金田副大臣)始めに、「水と衛生に関する拡大パートナーシップ・イニシアティブ」、英語名で略して「WASABI」の発表です。「Water and Sanitation Broad Partnership Initiative」の略です。今日、現地時間16日から、メキシコ市で第4回世界水フォーラムが開催され、わが国より皇太子殿下が御参加されるほか、外務省はじめ関係各省庁が参加する予定です。わが国は、水と衛生分野における世界一の援助国です。2000年から2004年の5年間に、同分野のOECD−DAC諸国の援助総額の41%に当たる46億ドルのODAを実施しています。この機会に水と衛生に関するODAの基本方針や具体的な取組を取りまとめた「水と衛生に関する拡大パートナーシップ・イニシアティブ(WASABI)」を発表致します。今後、このイニシアティブに基づきまして、水と衛生分野に関するわが国の経験、知見、技術を活用致しまして、国際機関、他の援助国等とのパートナーシップを強化し、一層質の高い援助を追求していきます。

 ◆麻生外務大臣のオーストラリア訪問

(金田副大臣)麻生外務大臣のオーストラリア訪問についてです。現在、最終調整中ですが、調整が整えば3月17日から19日までオーストラリアを訪問する予定です。オーストラリア滞在中に日米豪閣僚級戦略対話、日米閣僚級戦略対話等々が行われる予定となっています。なお、最終調整が済み次第、発表と考えています。

(問)週末の日米豪戦略対話でも主要なテーマとなると思いますが、イラクの自衛隊派遣ですが、この撤収時期の見通しについてはどう思っていらっしゃいますか。

(金田副大臣)現時点で自衛隊の活動の終了についてあらかじめ決めるという状況にはないと考えています。自衛隊の撤収等、気にされているのだろうと思いますが、これにつきましては諸事情を見極めつつ適切かつ主体的に判断をしていくという考え方に変わりはありません。前から申し上げておりますが、自衛隊の活動につきましてはイラクにおける政治プロセスの進展状況、治安に係る現地の状況、英国軍、オーストラリア軍をはじめとする多国籍軍の活動状況及び構成の変化など諸事情をよく見極めつつ、現地の復興の進展状況等を勘案致しまして適切かつ主体的に判断していくという状況です。

 ◆「人権理事会」創設

(金田副大臣)今日速報で貼り出しているのではないかと思いますが、現地時間15日のニューヨークの国連総会で、人権理事会の決議が、わが国を含む賛成多数で採択されたということです。今後、わが国としては人権理事会選挙に立候補して当選を果たした上で、人権理事会の活動に積極的に参加していき、引き続き世界の人権の保護、促進というものにわが国が建設的な役割をしていく考えです。そういう意味において、人権理事会の創設というものは非常に大切なものであると思っています。こうした点を歓迎したいと思いますし、拉致問題等もこういう所で扱われればいいのではないかと私個人としてもそう思う次第です。

(問)米国は今回の採択に反対したのですが、今後日本として米国にも参加を呼びかけるということはありますか。

(金田副大臣)国連全加盟国のコンセンサスではなかったという点は確かに仰る通りだと思います。投票による採択になったことは残念であると思いますが、人権理事会の創設ということは非常に重要なことであると考えていますから、そういう考え方で対応していくということになると思います。 (了)

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