かつとし写真館
 

 秋田商工会議所 新年祝賀会挨拶                   

明けましておめでとうございます。これで9回商工会議所の新年会に出席させて頂きましたが、毎年皆さんとこの席でお会いすることから一年が始まるような感じがして、感謝を申し上げるしだいであります。

今、この国は内外ともに多事多難な問題を抱えております。外に目をやりますと世界の中の日本としてのこの国のあり方が問われる、そういう時にあたっています。そしてまた、国の中に目をやりますと景気回復がいまひとつ地方に浸透していない、そして「兆しは出てきてはいるが大変だ」そういう状況にあるわけであります。

内外ともに大変な中で、今年の国会は1月19日に始まる予定であります。まず、1兆4200億円に及ぶ補正予算の審議から始まるものと思われます。それから82兆1000億の16年度の本予算の審議に入るわけであります。またその間、税制改正は経済の活性化のための、例えば住宅ローン減税、それからベンチャー支援の税制改正、それから事業承継の円滑化のための税制改正、そういう内容を持つ税制の改正も3月にかけて議論されることになります。

そういう中でありますが、先ほど会頭のお話にもありました、今日相場がいくらだったかなと思いまして、3時過ぎに後場の終値を見ました。1万825円だそうであります。これが底をうったのが去年の4月の末であります。当時7600円それからしますと、約4割上がっております。
もう一つ申し上げると、去年一年間の株の売買高が、約3100億株。これは、88年の、今から15年前ですねバブルの最盛期の売買高を超えているのであります。そのぐらいに回復した、と見る方もいるようであります。

一方で、今日は日銀の支店長さんも居られますけども日銀の短観によれば「県内景気は回復の兆し」というの記事が去年の12月に載っておりましたし、また有効求人倍率は4ヶ月連続で上昇してきている。0.52まできたという発表もございました。そういう回復の兆しがあります。しかし、一方で厳しい感覚は変わっておりません。そういう中で、こういう兆しをどのようにして景気回復の流れ に定着をさせていくのか、どう地方にも定着させ、中小企業にも定着をさせるのか、これが今年の政治の最大の課題になるのではないか、こういうふうに考えておる訳であります。

その時に今問題になるであろうということは、皆様ご承知の通りでありますが、この国の中には色々と対立した概念があります。中小企業と大企業、それから製造業と非製造業、大都市と地方、高齢者と団塊の世代と若年世代、そして、政と官と民であります。また生産者と消費者の対立もあるかもしれません。 そのような対立をどのようにお互いを認め合い、高め合って成熟した国の形として築き上げていくのか。これは今年だけの課題ではありません。これからも引き続き大変な課題であろうというふうに思っております。

その中で私たちは地方出身の政治家として小泉総理がやる政策についてどうしても大企業優先、大都市優先と見られがちな点を、私ども同じ党にいて小泉総理に強く強く地方出身の国会議員として申し入れをしています。どういうことを言うかというと、「地方の再生無くして、経済の再生はないのだ」ということであります。

その結果、うれしい知らせがあったのであります。もう二ヶ月前の去年の10月、小泉総理を 本部長とする内閣に「地域再生本部」というものが設けられたのであります。ここで各地方の事業者の皆さんの声をしっかりと受け止めて、地域の再生の ためにはどうしたら良いのだろうか、アイデアがあったらどうか教えて欲しいと思います。それを経済政策に反映していこうという本部が出来たのであります。もう自由民主党の窓口からおそらく、この商工会議所の方にもそのご意見を賜りたいというご案内が来ておると思います。どうか堂々と遠慮のないご意見を賜りたいと思っているのであります。

そういう中で今のような閉塞状態にある社会を地方として自信を 持てる様な社会に変えていく、これが申し上げるまでもなく政治の使命であります。どうか皆様方と一緒になって、「秋田独自の姿」を大切にしながら、原理・原則を大切にし、決してぶれない、そして愚直にまで、今までの努力の中で知恵を出しながら引き続き努力をしていく、そういうスタンスで頑張って頂きたい と思います。

今年は申年なんですけれども、「見ザル・聞かザル・言わザル」という言葉がありますけども、どうかその逆にですね申年だからこそ「見て・聞いて・言うぞ!」と言うような気概を持って、是非この地域経済のリーダーとして秋田を支えておられます会議所の皆様が力を合わせて、この前 、花園に高校ラグビーの応援に行ってきましたが、そのラグビーのように素晴らしいスクラムを組んで頂いて頑張って頂きたい、この様に思っておるしだいであります。

 と、いうお願いを申し上げまして、今年一年が皆様にとりまして素晴らしい年になりますように、 同時に商工会議所が益々お力を発揮され、発展されますよう心からお祈りを申し上げまして 、私のお祝いの挨拶と致します。本日は本当におめでとうございました。
有難うございました。
                            

平成1615日 於:秋田キャッスルホテル

 

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